Google VidsにAIアバター、Veo 3.1、YouTube書き出しが追加

Darius Z. 著者: Darius Z. 5 分で読めます
Google VidsのAI動画アップデートを表す、AIアバターのシルエットと再生ボタンを含む抽象的な動画編集インターフェース

重要ポイント

  • Google VidsにVeo 3.1によるAI動画生成(最大8秒・720p)がエディター内に統合
  • 新しいAIアバターは自然言語プロンプトで演出でき、外見をカスタマイズし、シーン間で一貫性を保てる
  • YouTubeへの直接書き出しで、先にファイルをダウンロードせずに公開できる
  • Lyria 3とLyria 3 Proの音楽モデルが、プラットフォーム内でAIサウンドトラックと効果音を生成
  • 無料ユーザーは月10回の動画生成、AI Ultra加入者は最大1,000回まで

Googleは2026年4月2日、Vidsに大規模アップデートを展開し、Veo 3.1による動画生成、自然言語で操作できるAIアバター、Lyria 3による音楽制作、YouTubeへの直接公開をひとつの編集プラットフォームにまとめました。これまで基本的なWorkspace向け動画ツールだったものが、HeyGenSynthesiaのような専用AI動画プラットフォームに対するGoogleの回答になりつつあります。ただし、本命機能にはGoogle AIのサブスクが必要で、生成動画は最大8秒・720pに上限があります。

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Google Vidsの変更点

AIアバター

自然言語で操作する写実的・カートゥーン風のプリセットキャラ。シーンをまたいで見た目と声の一貫性を維持。

Veo 3.1連携

テキストまたは画像プロンプトから、Vidsエディター内で最大8秒・720pのクリップを生成。

Lyria 3の音楽

Google最新の音楽モデルでAIサウンドトラックと効果音を生成。歌詞は不要。

YouTube書き出し

VidsからそのままYouTubeに公開。書き出し動画はデフォルトで非公開(確認用)。

操作できるAIアバター

Googleは、写実とイラストの両スタイルのプリセットAIキャラのライブラリを追加しました。シーンをまたいでも見た目と声が揃います。平易な言葉でプロンプトし、セリフ、動き、操作するオブジェクトを指示できます。

外見(服装・背景・表情)のカスタマイズや、シーン内のオブジェクト操作にも対応します。HeyGenやSynthesiaはこの種のアバター技術だけで事業を築いてきましたが、Googleは単体販売ではなくWorkspace製品に同梱する形です。

Veo 3.1による動画生成

昨年後半にGemini向けに公開されたGoogleのVeo 3.1モデル(関連ブログ)が、Vidsエディターに組み込まれました。プラットフォームを離れず、テキスト説明から短い動画クリップを生成できます。クリップは最大8秒・720pまでです。

GoogleはVidsを実務向けのビジネスコンテンツ向けに位置づけています。アニメーションのパーティ案内、シズルリール、グリーティングカードなど。ハリウッド級の制作を想定したものではありません。

Lyria 3の音楽と効果音

Lyria 3およびLyria 3 Proの音楽モデルで、Vids内にサウンドトラック制作が追加されました。求める雰囲気を説明すると、AIが30秒または3分のインストゥルメンタル曲を生成します。ストック音楽を探す必要はありません。AIサブスク加入者はより高い生成上限を利用できます。

YouTubeへの直接書き出し

これまではVidsの作品をYouTubeに載せるにはファイルをダウンロードして別途アップロードする必要がありました。新しい書き出し機能で直接公開できます。動画はデフォルトで非公開のため、公開前にタイトル・説明・公開設定を調整できます。

新しいChrome拡張機能では、任意のタブから画面録画を開始し、編集のためにVidsへ送れます。

Google Vidsの料金と上限

2026年4月時点のGoogle Vidsの動画生成上限

プラン 動画生成/月 価格 備考
無料(AIサブスクなし) 10 $0 基本的なVids編集のみ
AI Pro 50 約$20/月 Gemini AI Pro機能を含む
AI Ultra(個人) 1,000 約$250/月 Veo 3.1+Lyriaをフル利用
AI Ultra(エンタープライズ) 1,000 Workspaceの料金 チーム管理機能
Workspaceが前提

Google VidsはGoogle Workspace向け製品です。利用にはGoogleアカウントが必要で、AI機能はAIサブスクのティアが必要です。HeyGenやSynthesiaのような単体ツールとは異なり、生産性スイートとは独立して動くわけではありません。

HeyGen・Synthesiaとの比較

専用のAIアバタープラットフォームをGoogle Vidsが置き換えるか、というのが自然な疑問です。短く言えば、まだそうではありません。

Google Vidsと専用AIアバタープラットフォームの比較(2026年4月)

機能 Google Vids HeyGen Synthesia
AIアバター プリセット+プロンプト操作 200以上のアバター、カスタムクローン 230以上のアバター、カスタムクローン
アバター調整 外見のプロンプト 全身・ジェスチャー・ボイスクローン ブランドアバター、マルチシーン
動画の長さ クリップあたり8秒 最大15分 最大60分
解像度 720p 1080p / 4K 1080p
言語 未公表 175以上の言語 140以上の言語
YouTube書き出し 直接公開 ダウンロード+アップロード ダウンロード+アップロード
音楽生成 内蔵(Lyria 3) なし なし
開始価格 無料(月10クリップ) $24/月 $29/月

Google Vidsの強みは手軽さです。無料で始められ、すでに多くの人が使うツールに統合されており、YouTube書き出しで手間が減ります。一方、研修・マーケ・営業向けの本格的なアバター動画では、HeyGenとSynthesiaのほうが操作の幅がはるかに広いです。長尺・高解像度・カスタムアバタークローン・多言語対応の充実で、本気の制作には専用プラットフォームのほうが向きます。

Google Vidsが揺さぶりをかけうるのは、カジュアルな需要です。短いプロダクト更新やチーム向け告知なら、HeyGenのフル機能は不要なことが多く、30秒ほどのトーキングヘッドとBGMがあれば足ります。それをWorkspaceの外に出さずに済むようになった、という意味で差が出ます。

この動きが意味すること

クリエイター向け

すでにGoogleのAIサブスクを払っているなら、Vidsの有用性は上がりました。定期投稿者にとって、YouTube書き出しだけでも時間の節約になります。アバター機能は専用サービスに比べると素朴ですが、軽い用途なら無料枠で足ります。

HeyGenとSynthesia向け

無料枠付きでGoogleがAIアバター領域に入ると、専用プラットフォームには価格面の圧力がかかります。HeyGenは月$24から、Synthesiaは月$29からです。今後のアップデートでGoogleのアバターが伸びる可能性は(GoogleのAI投資を踏まえると)高く、エントリー層の市場は動きうるでしょう。

とはいえ、HeyGenもSynthesiaも慌てる必要はまだ薄いです。顧客が求めるのは長尺・高解像度のブランド付きアバター動画、ボイスクローン、多言語対応であり、Google Vidsはまだその層には届いていません。

AI動画市場全体

AI動画は大きなプラットフォームに収束しつつあります。GoogleはWorkspaceに組み込み、AdobeはPremiereに統合しています。MicrosoftはFoundryへのMAI-Voice-1展開を進めています。単体のAI動画ツール市場は、大手の無料同梱と、HeyGenのような深い機能の両面から挟まれています。

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よくある質問

Google Vidsは無料で使えますか?

Google Vids本体は、Googleアカウントがあれば無料で利用できます。ただし、Veo 3.1による動画生成やAIアバターなどのAI機能には上限があります。無料ユーザーは月10回の動画生成、AI Pro加入者は50回、AI Ultra加入者は最大1,000回です。タイムライン・テキスト・画面録画などの基本編集は、AIサブスクなしでも利用できます。

Google VidsでAIアバター動画は作れますか?

はい。2026年4月時点で、Google VidsにはプリセットのAIアバターのライブラリ(写実とカートゥーン風)が含まれています。自然言語プロンプトでアバターを操作し、外見をカスタマイズし、シーン間の見た目の一貫性を保てます。オブジェクトとのやり取りや台本に沿ったセリフにも対応します。システムは新しく、HeyGen(200以上のアバター、カスタムクローン)やSynthesia(230以上のアバター)のような専用プラットフォームほど細かくは調整できません。

Google VidsはHeyGenやSynthesiaとどう違いますか?

Google Vidsは、Workspaceの中で手早くカジュアルな動画を作るのに向いています。無料のAI動画生成(月10クリップ)とYouTubeへの直接書き出しがあります。HeyGenとSynthesiaはプロ用途に強く、長尺動画(HeyGenは最大15分、Synthesiaは最大60分。VidsのAI生成クリップは1本あたり最大8秒)、高解像度(HeyGenは1080p〜4K、Synthesiaは1080p。Vidsの生成は720p)、カスタムアバタークローン、ボイスクローン、140〜175言語に対応します。HeyGenは月$24から、Synthesiaは月$29から。Google Vidsは無料で始められ、上限を上げるには有料のAIティアが必要です。

Google Vidsの動画をYouTubeに書き出すには?

Google Vidsのエディターに、YouTubeへの直接書き出しボタンが追加されています。書き出しを選び、送信先にYouTubeを指定すると、接続したYouTubeチャンネルに公開されます。動画はデフォルトで非公開のため、公開前にタイトル・説明・サムネイルを整えられます。以前は動画ファイルをダウンロードして、手動でYouTubeにアップロードする必要がありました。

Google Vidsの動画の最大長は?

Google VidsでAI生成する動画クリップは、1回あたり最大8秒・720pまでです。複数の生成クリップをVidsのタイムラインでつなげれば、より長い動画にできます。組み立てたプロジェクトの編集ツール自体に、厳密な長さの上限はありません。比較すると、HeyGenは最大15分、Synthesiaは1回の生成で最大60分まで対応します。


出典

  1. Ars Technica: Google Vids gets AI upgrade with Veo and Lyria models, directable AI avatars
  2. Google Blog: Veo 3.1 Lite, our most cost-effective video generation model
  3. 9to5Google: Google Vids adds AI avatars that you can customize and direct
  4. The Verge: Google’s AI-powered video editor is getting an upgrade
  5. Google Workspace Blog: Google Vids updates with Lyria and Veo

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