Upsampler AIレビュー2026:6モデル、料金と検証
Upsampler AIは6モデル体制に刷新、0.25〜1クレジット/MP。Smart→Flux、Dynamic→Stable Diffusionに改称し、12.3MPの実例は3クレジット。サブスクなしの従量課金。
記事を読む →
Upsampler(アップサンプラー)の動画生成は、サブスクを5つも抱えずにハイエンドのAI動画モデルを試したい人なら、試してみる価値があります。逆に、使うモデルがもう1つに決まっていて、従量制の残高より定額の月額プランがいいという人には向きません。
UpsamplerのAI動画生成は、MiniMax、Kling、Grok、Seedance、Veo、LTXといった他社モデルを使って、テキストや参照画像から動画を作るブラウザツールです。料金は出力1秒あたり0.4〜17クレジット。クレジット単価はサブスク不要のStarterで4セント、Businessまで上げると1セントまで下がります。
Upsamplerは自社モデルを開発するのではなく、他社のAI動画モデルを1つの画面と1つの残高からまとめて使えるようにした、クレジット従量制の独立系ワークスペースです。生成ツールに並ぶモデルは18種類あります。MiniMax H3、Kling 2.5 Pro、Grok Imagine Video、Seedance 2.5、Veo 3.1、Runway Gen 4.5、Wan 2.2、LTX 2.5などが、1秒あたり0.4〜17クレジットで使えます。
サブスク契約は必須ではありません。Starterなら1クレジット4セントからクレジットを買い、その時々の用途に合うモデルに使うだけです。動画ツールは、Upsamplerの元々の製品であるAI画像アップスケーラーとアカウント・残高を共有しています。画像側のアップスケーラー、生成、エディターについてはUpsamplerの画像版レビューで扱っています。

クリップの生成は7ステップです。18モデルから1つ選び、必要なら開始画像か25秒までの動画を足し、プロンプトを書き、アスペクト比と長さを決め、コスト表示を確認し、消費を承認して、MP4をダウンロードします。アプリ標準のモデルでは、5秒のクリップが1分以内に返ってきました。
カードには5点満点の評価、速度タグ、1秒あたりのクレジット、そしてStart Reference(開始参照)、End Reference(終了参照)、Audio(音声)のチップが並びます。
画像から動画にする場合は、画像か25秒までの動画を指定できます。プロンプトだけで生成するならスキップして構いません。
シーン、カメラの動き、光の当たり方を普通の文章で書くだけです。
比率は1:1、4:3、3:4、16:9、9:16、21:9に対応しています。長さはモデル次第で、MiniMax H3 Max Turboは5〜15秒、LTX 2.5 Fastは最長20秒です。
「動画生成は1秒あたりNクレジットです。X秒なら合計Yクレジットになります」という一行が出ます。
20、30、35、40、55クレジットのジョブでは確認ダイアログが出ました。2クレジットと5クレジットのジョブは、確認なしでそのまま走り出します。
結果画面にはProperties(詳細)、Send To(送る)、Extend(延長)、Download as MP4、Deleteが並びます。過去の結果をクリックすると、そのモデルと設定がパネルに再適用されるので、生成する前にもう一度コスト表示を見てください。
Upsamplerは18の動画モデルを1つの残高で提供しています。価格は最安のWan 2.2 5Bが1秒0.4クレジット、最高のSeedance 2が17クレジットです。比較ページに並ぶ系列は、MiniMax、Grok、Wan、LTX、P-Video、Seedance、Kling、Runway、Veoです。モデル選択画面は開発元ごとにまとまっていて、検索ボックス、Recommended(おすすめ)順の並べ替え、全カードの評価、選択中モデルのプレビュークリップが付きます。

以下の10モデルは、最安・最高額・知名度の高いものを選んで、1秒あたりの価格が安い順に並べています。
Upsamplerの18モデルのうち10モデルを、1秒あたりの安い順に並べたもの。
| モデル | クレジット/秒 | 評価 | 速度 | 音声 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| Wan 2.2 5B | 0.4 | 非常に速い | なし | 480p、Elo 949 (#72/80) | |
| P-Video Draft | 1 | 非常に速い | あり | ドラフトプレビューが4倍速 | |
| LTX 2.5 Fast | 3 | 非常に速い | あり | 720p、最長20秒 | |
| MiniMax H3 Max Turbo | 4 | 標準 | なし | アプリ標準、768p、最長15秒 | |
| Kling 2.5 Pro | 7 | 遅い | なし | Elo 1197 (#25/80)、開始+終了フレーム対応 | |
| Grok Imagine Video 1.5 | 8 | 標準 | あり | Elo 1328 (#4/74)、リップシンク対応の画像から動画 | |
| Veo 3.1 | 10(音声なし)/ 15(音声あり) | 標準 | 選択可 | Elo 1198 (#24/80) | |
| Seedance 2.5 | 11 | 遅い | あり | ここでは480pで提供、開始+終了フレーム対応 | |
| Runway Gen 4.5 | 12 | 遅い | なし | Elo 1213 (#12/80) | |
| Seedance 2 | 17 | 標準 | あり | 720p、Elo 1267 (#4/80) |
動画生成の料金は、出力1秒あたり0.4〜17クレジットです。クレジット単価は$0のStarterで4セント、$15/月のProで3セント、$30のPremiumで2セント、$95のBusinessで1セントまで下がります。4プランとも月額課金で、クレジットに有効期限はありません。
Upsamplerの料金ページに年額プランの記載はありません。Starterを含むすべてのプランに、APIアクセスと商用利用ライセンスが付いています。
日本から使う場合の注意点として、支払いは米ドル建てのみで、円建ての請求も年額プランも用意されていません。後述する無料ツールのほうは、アカウント登録なしでそのまま使えます。
| Plan | Monthly Price |
|---|---|
| Starter | Monthly Price $0/mo |
| |
| Pro | Monthly Price $15/mo |
| |
| Premium | Monthly Price $30/mo |
| |
| Business | Monthly Price $95/mo |
| |
プランを上げると、同時実行数の上限も一緒に上がります。Starterは2件同時、Proは4件、Premiumは6件、Businessは15件です。課金ページで買える最小パックは500クレジットで$20です。Starterには自前のクレジット枠がないので、パックの購入が残高を入れる唯一の方法になります。
アプリ標準のMiniMax H3 Max Turbo(1秒4クレジット)で5秒のクリップを作ると20クレジット、Starterの1クレジット4セント換算で80セント、Businessの1セント換算なら20セントです。Seedance 2.5(1秒11クレジット)の5秒クリップは55クレジットで、Starter換算だと$2.20になります。
最小パックは500クレジットで$20、標準モデルなら5秒クリップおよそ25本ぶんです。クレジットに有効期限はないので、数か月使わなくても無駄になりません。
Upsamplerで作り始める →同じプロンプトから返ってきた8本は、見事にばらばらでした。フルの1920x1080で戻ってきたのはKling 2.5 Proだけ。最も高い55クレジットを払ったSeedance 2.5でさえ854x480止まりです。このテストでは、筆者がStarterアカウントで500クレジットを購入し、参照画像なし、16:9で同じプロンプトを走らせました。
プロンプトは一度も変えていません。「A golden retriever puppy runs through shallow ocean water at sunset, splashing, slow-motion tracking shot, warm backlight.」(夕暮れの浅瀬を駆けるゴールデンレトリバーの子犬、水しぶき、スローモーションの追従ショット、暖かい逆光)。以下の結果は、ダウンロードしたMP4ファイルとその中のメタデータから拾ったものです。検証の進め方はテスト方法にまとめています。
8本の中で一番よかったのは、アプリ標準のMiniMax H3 Max Turboでした。1分以内に仕上がり、追従ショットも水しぶきも含めてプロンプトに最も近い映像を返してきます。このモデルファミリーの背景はHailuo 3.0の記事にあります。

同じプロンプトから生成した8本のテストクリップ。長さ、クレジット、目についた点。
| # | モデル | 長さ | クレジット | 出力 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| 0 | 無料ツール、LTX 2.5(アカウント不要) | 3秒 | 0 | 768x512、24 fps、887 KB、AAC音声、ウォーターマークなし | アカウント登録が要らない |
| 1 | MiniMax H3 Max Turbo | 5秒 | 20 | 1344x768、24 fps、5.5 MB、無音と表示されるが音声あり | アプリ標準、コスパで選ぶならこれ |
| 2 | Seedance 2.5 | 5秒 | 55 | 854x480、24 fps、4.7 MB、AAC音声 | このモデルはここでは480pが上限 |
| 3 | Grok Imagine Video 1.5 | 5秒 | 40 | 1280x720、24 fps、2.5〜3.0 MB、AAC音声 | 後から投入したのにSeedanceより先に完了 |
| 4 | Kling 2.5 Pro | 5秒 | 35 | 1920x1080、24 fps、13 MB、音声トラックなし | 唯一フル1080pで出力、ファイルも最大 |
| 5 | LTX 2.5 Fast | 10秒 | 30 | 1280x720、25 fps、5.4 MB、音声はかなり小さい | 10秒でもGrokの5秒より安い |
| 6 | Wan 2.2 5B | 5秒 | 2 | 832x480、16 fps、1.0 MB、音声なし | 確認ダイアログなし、実行中の2件の後ろで待機 |
| 7 | P-Video Draft | 5秒 | 5 | 1920x1088、24 fps、8.3 MB、AAC音声 | 確認ダイアログなし、5クレジットでフルHDファイル |

フルの1920x1080を出せたのはKling 2.5 Proだけでした。8本で最も高い55クレジットのSeedance 2.5は854x480で戻ってきたうえ、追従ショットの指示を無視して子犬をまっすぐカメラに走らせ、しかも安いGrokとMiniMaxが終わってから90秒たってもまだレンダリング中でした。
安いほうはというと、Wan 2.2 5Bはいかにも2クレジットらしい絵でした。ハイライトは飛び、16 fpsの毛並みはにじんでいます。一方でP-Video Draftは5クレジットでフルHDのファイルを返してきて、これは意外でした。眠い画質ではありますが、プレビュー用途なら十分です。Grok Imagine Video 1.5だけは3回走らせることになりました。フィルムストリップの中で過去の結果をクリックすると、そのモデルと設定が黙って再適用されるからです。同じプロンプトで3回走らせて出てきたのは3匹の別の犬だったので、作り直しのぶんも1〜2回は予算に入れておいたほうがいいでしょう。

あります。有料版とは別に、登録不要で使える無料の動画生成があり、LTX 2.5、LTX 2.3、Wan 2.2 14B、Wan 2.2 5Bの4モデルで動きます。アカウントもウォーターマークもなしで使え、無料のLTX 2.5で作ったクリップは768x512で返ってきました。1日の上限は公開されていませんが、Hugging Faceのアカウントを紐づけると枠が増えます。
クリップが表示される前に、無料ツールは「Running a safety check on the result」(結果の安全性チェック中)というステップを挟み、そのあとにDownloadとStart overのボタンが出ます。1日の上限は、実際に当たるまでどこにも表示されません。LTX 2.5はオープンウェイトのモデルで、こちらはLTX-2.5の記事で詳しく扱っています。

無料の動画アップスケーラー(GANのみ)もあります。こちらは入力10秒、720p、1ファイル50 MBが上限で、やはりアカウントもウォーターマークも不要です。
Upsamplerの動画アップスケーラーは4モデル構成で、料金は1メガピクセル秒あたり0.1〜2.5クレジットです。単に引き伸ばすのではなく、実際にディテールを足してきます。3秒・768x512のクリップをFlashVSRに7クレジットで通したところ、2508x1672で戻ってきて、毛並みと水しぶきは目に見えてくっきり、毛のツヤだけがやや作り物めいた質感になりました。
課金の単位は秒ではなくメガピクセルで、モデルは4つあります。FlashVSR(標準、0.5クレジット/MP秒、最長3分、出力4.2 MP)、SeedVR 2(2.5クレジット/MP秒、劣化した素材向け、最長1分、4.2 MP)、RTX VSR(0.1クレジット/MP秒、決定論的なシャープ化、最長5分、8.3 MP)、GAN(0.2クレジット/MP秒、最長5分、8.3 MP、難しい素材ではちらつきが出やすい)という並びです。
設定は倍率スライダー(標準は2.5倍)か目標解像度の指定、それに目標FPSをそのままにするか変えるかを選ぶだけです。アップロードはMP4、WebM、MOVで、180秒までを受け付けます。
同じ3秒の無料LTX 2.5クリップを、4モデルのうち2つに通してみました。FlashVSRの標準2.5倍は4クレジット・約70秒という見積もりでしたが、4メガピクセルの目標解像度を選んだところ見積もりは7クレジット・約2分に変わり、仕上がったファイルは2508x1672で音声トラックも残っていました。ただしこのジョブは11分たってもまだ動いていて、結局15分ほどかかっています。見積もりは下限だと思っておいたほうがいいでしょう。

同じクリップをSeedVR 2に通すと、2メガピクセル指定で16クレジット(4メガピクセル指定は32クレジットの見積もり)、2分という見積もりに対して実際は約8分かかり、1764x1176で出てきました。確認ダイアログはまずPreview Upscale(プレビューアップスケール)を勧めてきます。これは選んだ短い区間だけを先にアップスケールして、全長ぶんを払う前にモデルと設定を確かめられる機能で、このクリップでは6クレジットでした。同じダイアログには、長いクリップだと数時間かかることがあるという警告も出ます。アップスケール後のファイルは2本とも、元の素材より0.1秒ほど短くなっていました。

このレビューのテスト全体で使ったクレジットは、生成とアップスケールを合わせて、購入した500のうち290クレジットでした。そのうち80クレジットは、Grokをうっかり2回走らせ直したぶんです。
制限のほとんどは、プランではなくモデル側から来ます。クリップの長さはLTX 2.5 Fastが2〜20秒、MiniMax H3 Max Turboが5〜15秒。Start Referenceは25秒まで、アップスケーラーのアップロードは180秒までです。プラン依存なのは同時実行数で、Starterは2件を同時に処理し、さらに25件までキューに積めます。
Upsamplerが向くのは、1つに絞る前に同じプロンプトで複数のモデルを見比べたい人、あるいはサブスクを増やさずにハイエンドのモデルをたまに使いたい人です。標準のMiniMax H3 Max Turboなら5秒クリップが20クレジット、Starterの単価でおよそ80セントで済みます。とりあえずの下書きなら、無料ツールで足ります。
Upsamplerの動画ツールが向かないケース。
Kling AI(クリングAI)とRunway(ランウェイ)が売っているのは、自社モデルだけのサブスクです。Upsamplerは同じKling 2.5 Proを1秒7クレジット、Runway Gen 4.5を12クレジットで再販していて、ほかの16モデルと同じ残高から使えます。Klingの5秒クリップなら35クレジット、Starterの単価で$1.40です。
使うモデルがもう決まっているなら、そのサービスを直接契約するほうがシンプルです。まだ決めきれていない段階なら、Upsamplerのほうが理にかなっています。Kling単体についてはKling AIレビュー、全体の比較はAI動画生成ツールのおすすめ比較をご覧ください。
Upsamplerの動画生成は、1つに絞る前にAI動画モデルを見比べたい人なら試す価値があります。1つの残高で18モデル、登録不要の無料生成ツール、実行前に金額が出るコスト表示。この3つがそろっているので、モデル選びの場としてはよくできています。引き換えになるのは、クレジットが0から始まるStarterプランと、ネイティブ解像度より下で提供される一部のモデルです。
メインの動画生成は、1クレジット4セントからの有料クレジット制です。ただし別枠で、登録不要の無料生成ツールがLTX 2.5、LTX 2.3、Wan 2.2 14B、Wan 2.2 5Bで動いており、ウォーターマークも入りません。1日の上限は公開されていません。
Starterに含まれる月間クレジットは0なので、有料モデルで生成する前に購入が必要です。同時に走るのは2件までで、残りはキュー待ちになります(Proは4件、Premiumは6件、Businessは15件)。クリップの長さ、解像度、音声の有無はモデルごとに変わります。
上限はモデル次第です。最長はLTX 2.5 Fastの20秒。アプリ標準のMiniMax H3 Max Turboは5〜15秒です。画像から動画にするときのStart Referenceは、25秒までの動画を受け付けます。
はい。Start Referenceの欄に画像、または25秒までの動画を入れると、それを起点に画像から動画を生成します。Kling 2.5 ProやMiniMax H3 Max Turboなど、開始フレームと終了フレームの両方を指定できるモデルもあります。
できます。モデルは4つで、FlashVSR(標準、1メガピクセル秒あたり0.5クレジット)、SeedVR 2(2.5、劣化した素材向け)、RTX VSR(0.1)、GAN(0.2)です。アップロードは180秒まで。無料のGANアップスケーラーなら、アカウントなしで10秒・720pまで扱えます。
Upsamplerは利用規約とプライバシーポリシー、そして米国デラウェア州ウィルミントンの事業所住所を公開しており、規約上の利用は18歳以上に限られます。4プランとも料金は公開されていて、Starterを含むすべてのプランに商用利用ライセンスが付きます。動画ツールは、Upsamplerの画像版レビューで扱った画像ツールとアカウント・残高を共有しています。